病院経営に求められる継続的な課題

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フォーラム18

No.18

病院経営にとっての薬剤費(17)

 平成25年3月期の医薬品価格の最終交渉は、多くの病院が苦しんだ。診療報酬での薬価引下げを理由に、ディーラーもメーカーも「これ以上の値引きは無理です」というスタンスを貫いたようだが、実態はどうだったのか。
 残念ながら、メーカーのセールストークにディーラーも病院もしてやられたという構図は従来のままのようである。

 平成25年6月現在で、当研究所としても、メーカー各社の決算状況をチェックしているが、対前年で大きく利益が減少したメーカーは見当たらない。ディーラーは前年よりはわずかに回復傾向にあるが、焼石に水というところではないだろうか。フォーラム15 今年度は来年度の診療情報改定に備えて、各病院も、24年度の妥結をベースに少しでも上乗せをする必要がある。今年度の交渉のポイントを以下のように考えたい。
①カテゴリー別の分析に基づいた交渉をする。
②ディーラーの背後に隠れようとするメーカーにスポットを当てる。
③ジェネリックメーカー間の価格差を分析する。
④ディーラーごとの得意メーカーを絞る。
⑤ノバルティスの例をあげるまでもなく、医師がMRの宣伝をうのみにしないよう院内の認識を深める。

最近は薬剤の勉強会という名目のメーカーのPR活動が活発なようであるが、その薬剤の治療上の優先度を医師個人個人が判断する見識が求められるようになるだろう。当然の話ではあるが、MRは自社の薬をPRし売上げ増につなげるのが使命であり、病院や患者、また医療費全体のことは考えていないと認識すべきなのである。

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