病院経営に求められる継続的な課題

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フォーラムNo.68

新書籍「新型コロナウイルスとの闘い
〜現場医師120日の記録」 出版のお知らせを兼ねて

先日報道された、北播磨総合医療センターの前院長先生のコロナ感染死は公務災害ですが、まさにコロナ対応の最前線で住民のために戦われ、戦死されたという捉え方こそ正しいと私は感じています。心より哀悼の意を表します。
それに比べて、世論の批判を浴びているのは、安倍のマスク8,000万枚の再配布のニュースです。一体、どんな感性をしているのでしょうか。今不足しているのは、医療用マスクに防護衣です。ここにきて、わずかに需給が持直しつつあるものの、それでも医療施設自体が、経営悪化の中では価格が暴騰した資材は使えないと言うことで、PCR検査でも防護服の代わりに依然としてビニール袋で代用しているところも多いのです。心身を削って対応する医療職の方々に、せめて必要な物資は心配なく使ってもらいたい、そういう気持ちが生まれないものでしょうか。この国難においても、自分の選挙地盤がそんなに大事なかと言いたくなります。
Go To Travelキャンペーンのための予算は1.7兆円、これは本来、全て医療機関への支援にまわすべきです。それだけあれば、課題となっている医薬品や診療材料のサプライチェーンの再構築にも順次手がつきます。ほんとに役に立つお金の循環があってこそ、雇用も生まれ、購買力も戻って、経済そのものが廻り出すのではないでしょうか。本来であれば、病院の空床補償や財政支援の議論がまずありきだったのに、こちらは具体的な話の進捗さえ見えません。政治家の得点になるような経済振興の話の方は前のめりで、とんとん拍子で進んでいきます。この違和感はいつものことと、国民も諦めてしまっているのでしょうか。
キャンペーンの仕切り役、新原経済産業政策局長は最大の戦犯、そして、安倍・管・二階は極悪人で、その責めは万死に値する。。。拡大する感染者数の数字に怯え、結局は個々人の自衛しか手立てがないこの国の実情を思うと、何度でも叫ばなければならないと思います。国の行末を真剣に見極めなければならないこの時に、野党の国会延長の要求を退け通常国会閉鎖とした与党の罪も深いと言わざるを得ません。
新しい専門家分科会も既に空中分解の体です。専門家各人がことの断片だけを見て、思い思いのことを話しているだけで、かえって社会に不安を煽るだけになってしまっています。出席しているメンバーも、TVや新聞に登場し、政府のやり方に不満があるように言っていますが、これも先の専門家会議で露呈した、政治による専門家の安易な利用であり、問題の本質は変わっていません。
日本人はコロナ対策の初動で色々学んだはずなのに、何も変わっていないのです。政府の場当たり的な施策に転がされているうちに、数何月前がどうであったかすら思い出せないのではないでしょうか。

* * * * *

そうした忘れやすい日本人のために、新型コロナウイルスとの闘いを書き留めておこうという、われわれの書籍がいよいよ発売となります。ヘルスケア・システム研究所と邉見公雄先生が会長をされている、地域医療・介護研究会JAPANとの共著となり、私も執筆しています。お盆明けには各有名書店の店頭にも並ぶと思いますので、乞うご期待。



新型コロナウイルス との闘い〜現場医師120日の記録
医療と政治の初動を振り返る

著者: 地域医療・介護研究会JAPAN ヘルスケア・システム研究所

発行:PHPエディターズ・グループ

発行日:2020年8月14日

定価:本体1,400円(税別)

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