病院経営に求められる継続的な課題

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K-16

手術の原価管理

今回は、手術の原価データの活用法について考えます。
 
結論から言って、これまでのところ、手術の原価データは、<内部ベンチマーク>が基本であると言えます。なぜなら、前回のコラムで述べたように、診療材料の原価データの捉え方や算出法は、個々の施設によって大きく異なるからです。また、その違いも、施設ごとのポリシーや目的意識よりも、<そういうやり方でしか算出できない>という、院内システムや人的体制といったインフラ的要素に大きく左右されるからです。

また、原価データが、まだまだスタンドアローンな存在であること、つまり、患者属性や症例の具体的な内容とはリンクされていないことも、その用途を限定する理由と考えます。したがって、この原価管理から生まれる情報が、ある種の<成績表>として一人歩きすることは避けるべきです。

しかしながら、内部ベンチマークだけでも実は、手術の運営や経営に豊富な示唆を提供します。

同一の手技で、原価のばらつきがあれば、その理由を考察することで、改善への具体的なヒントが得られます。また、時系列的なトレンドを見て、手技ごとの原価比率が上昇(あるいは下降)していれば、その診療科や医師に対する示唆(今後の努力目標の設定)を与えることになります。また、診療材料の切り替えを実行した後に、その検証を行うということも可能です。

ポイントは、あくまで、関係者に対するヒントの提示ということです。現段階の原価比較を用いて、評価を行う(収支の算出も含めて)ことは避けるべきだと考えます。





 

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