病院経営に求められる継続的な課題

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フォーラムNo.S-2

新型コロナウイルス拡大との戦いのさなかで思う

4月23日付けの読売新聞第1面に、英国の著名な経済学者であるケインズの言葉が載っていました。「嵐が過ぎれば海は穏やかになるとしか言えないのなら、経済学者は無用だ」という一節です。新型コロナウイルスが蔓延している現在の日本に、この言葉はどう当てはまるでしょうか。
緊急事態宣言が出たのは4月7日(その後4月17日に全国に拡大)ですが、その前から国民に不要不急の外出を止めるように記者会見や国会で声高に叫んでいた安倍首相。国民には自粛を要請しながら、3月15日ごろに不要不急の九州の神社参拝を団体で行った首相夫人は何なのでしょうか。国民には嵐が過ぎれば‥と我慢を強いながら、その一方で、波を起こすようなことを平然としている身内に何も言えない神経は常軌を逸しています。国会で野党議員からの質問に、わけのわからない理屈をこねて答弁する姿は醜悪ですらあります。
また、昨年公的病院の統廃合案を唐突に発表した厚生労働省の官僚たちはいま、何を思っているのか知りたいものです。
いまこそ国民は、医療を経済的合理性だけで論じてはいけないことを共有認識とすべきです。新型コロナウイルスの現状は、第一次コロナ戦争といっていい状況です。第一次というからには、二次三次と続くと筆者は考えています。第一次コロナ戦争は首相をはじめとした国会議員、小池東京都知事、厚生労働省をはじめとした官僚たちの無能・無策・責任感の欠如・当事者意識のなさ・無知蒙昧さなどにより、敗戦は間違いないところです。
当研究所としては、令和2年1月よりはじまった第一次コロナ戦争に従軍し、大本営(内閣)の無能無策に怒りを感じている人々の声を集め、早ければ6月には出版したいと考えています。
日本人の美質(?)であり欠点でもある、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ということがないように、第一次コロナ戦争における嘘や卑怯未練な振る舞いをだれがどのようにしたのか記録して残すべきであると考えています。
このような状況下でネガティブな個人批判はやめるべきですが、政治家や官僚たちは私人ではなく公人であるので、責任の所在は明確にすべき立場であると筆者は考えます。たとえば、当研究所がある京都で最初のクラスターになった京都産業大学の学生の件などは、当の学生の不見識は責められてもしかるべきかもしれませんが、そのせいでバイトの削減を考える経営者が最初に京都産業大学の学生を整理するという話も聞こえています。
ヒステリックな対応は、人としての品性を下げるものであるので、厳に慎むべきでしょう。筆者は今こそ政治家や官僚、またそれに連なる家族たちに求められるのは「ノブレス・オブリージュ」であろうと考えています。


2020.4.27
株式会社ヘルスケア・システム研究所
代表 中野 一夫

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