病院経営に求められる継続的な課題

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n-12

No.N-13

上期薬価交渉を終えて

9月は非常に慌しく、事務所に顔を出せたのも4日程度。このフォーラムを書くことさえできませんでした。そして、遅くになりましたが、7月からの豪雨、2度の台風、大災害で被害を受けられた方も多くおられ、心よりお見舞い申し上げます。
各病院においては、この9月は薬の価格妥結へ向けての交渉で大変だったと思います。我々が伺っている病院でも、昨年実績と比べ2~3%ポイントほど値引き率が悪化しました。そして未妥結にした品目、あるいは医薬品メーカーも多くありました。
とくにC製薬、T薬品の品目は地域による価格格差がひどく、我々としてもどう判断するべきかに頭を悩ませました。再三にわたり医薬品ディーラーを通し医薬品メーカーにも協力を求めましたが、これらの会社は社としての明確な姿勢が見えず、憤慨せざるを得ない状況でした。
また、今回の交渉の中では、薬価改定率が0%にも関わらず(すなわち薬価据え置き)、値上げされた品目も数多くありました。今回、厚生労働省から出されたガイドライン(「医療用医薬品の流通改善に向けて流通関係者が遵守すべきガイドライン」)が、医薬品メーカーにとって有利な方向に働き、そのあおりを受けたのが医薬品ディーラーであり病院であったように感じております。
それと、もうひとつ言いたいのが、異常な値引きが今回も非常に多く見られ、「薬の価値に合った価格」などとは名ばかりで、言ったもの勝ちという様相が出てしまっているという事実です。厚生労働省はガイドラインを出した責任として、各々薬の価値に合った参考価格を出せと訴えたいです。
この10月、11月には上期の薬価妥結状況が明らかにされると思われます。4%ポイント前後の悪化という結果が出てくるのではと予想しておりますが、これはガイドラインを利用した医薬品メーカーの利益誘導型戦略にはまったものであると判断していいのではと思っています。
本来であれば、2%ポイント前後の影響が妥当なところではないかと考えています。下期においては医薬品メーカーにしっかりとヒアリングを行い、病院の考えや主張を示し、その上で医薬品ディーラーとの価格交渉をしていただきたいと思います。

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