病院経営に求められる継続的な課題

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病院経営にとっての薬剤費(8)

No.10

病院経営にとっての薬剤費(9)

薬剤の値引き交渉にあたっての第一歩は、当面の交渉相手である薬ディーラーの状態の確認である。ここ10年ほどの間に、多数あったディーラーが吸収・合併や資本再編成を経て、いわゆる「4大グループ」に集約されてきている。例えば国立病院機構は全国の国立病院の値引き交渉を、東京においてこの4大ディーラーと一括交渉をしている。

この一括交渉方式にもメリットとデ薬品メリットがある。メリットは、個々の病院の交渉担能力の優劣に関係なく、一定の値引きを確保できる点にある。デメリットとしてはまず、交渉担当者の交渉力が育成されていない点があげられる。現実問題としては国立病院機構の妥結が比較的早い時期に行われるため、他の病院の交渉ベースとされることが多い。当然最終的な納入価は高値安定という結果となる。 一方、全国的に一括交渉をする調剤薬局チェーンもこれと同じ手法をとるが、そこから得ている値引きの規模には大きな差があり、これが医薬品交渉でみた調剤薬局チェーンの1人勝ちの構図をつくる一因ともなっている。  続

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