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フォーラムNo.70

菅義偉内閣発足に思う

安倍前首相が辞任会見をしてもう1ヵ月、そして菅義偉内閣が発足して半月になろうとしています。新内閣は、いわば未だハネムーン期間でありますが、この内閣の器の小ささには我慢しきれず、この一文を記しています。
目玉とされる不妊治療に対する保険適用ですが、これは少子化対策の一環でしょう。たしかに現行の不妊治療の金銭的負担は、若い世代にとっては重いものでしょう。しかし本題の本質は、若い世代が結婚や出産に踏み切れない彼ら彼女らを取り囲む経済事情でしょう。全就業者の4割が非正規雇用の状況では、出産に踏み切るのはなかなか難しいと思います。本質の解決には言及せず、世間受けだけを狙った人気取りに、これから結婚や出産を考えている若者世代は騙されないようにしていただきたいと思います。
お役所の縦割りの打破も、いまさら何を言っているのかと思います。お役人様の縦割りと縄張り根性はいまに始まったことではありません。官房長官として7年半も安倍政権を支えていたときに、官僚の忖度は強要できても、縦割りの打破はできなかったとは、どの口がいうのでしょう。
しかし、このような発言を許すのも、原因は国民にあるといえます。
辞任を発表し、その原因が体調不良(潰瘍性大腸炎)であると報道されるや内閣への支持率は回復したのです。国民の温情を利用した新手の詐欺としか思えません。病気であれば判断を間違ってもその責任を問われないと思っているとしたら、その政治家は失格です。
ましてや一国の首相にあるまじき姿勢です。菅義偉内閣発足当初の調査では内閣支持率74%、安倍政権の継承を63%が評価しているそうです。これについては、「衆愚政治の極み」以外の言葉は思いつきません。
まあ、あの世紀の失敗策の鳩山政権ですら、就任時の支持率75%もあったのですから。日本人は具合の悪いことは忘れてしまう、政治家にとっては誠に扱いやすい国民なのでしょう。

 

 

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フォーラムNo.76 再度の緊急事態宣言、そして延長の顛末に思う  
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