病院経営に求められる継続的な課題

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フォーラム20

No.20

病院経営にとっての薬剤費(19)

 7月9日に全自病協主催、薬価交渉術の勉強会にて講師を勤めました。勉強会も今回は第3回目となり、会場の都合で定員80名で実施しましたが、おかげさまで満席となり、回を重ねるごとに病院の持っている危機感を肌に感じました。
今回は薬価のみならず、診療材料、高額医療機器、保守契約、電子カルテの導入コストおよびその保守、外部委託業務等、病院の購買に関わるほぼすべての分野について、お話しさせていただきました。 フォーラム20
勉強会の後半は、質問コーナーを4つ設け、個々の病院の個別の問題点についても相談を受ける機会をもちました。このコーナーでは病院の担当者同士の交流もあり、有意義な情報交換ができたのではないかと感じます。
今回の勉強会での感想を述べますと、まず自治体立に多くみられる事務部門の人事のあり方が病院の購買交渉力にプラスに働いていないということです。私のコーナーでも何人かの方が、この4月に病院にきて何もわからず交渉をする立場に立たされ、困惑と不安も感じられたとのことです。
当研究所の出版書「購買適正化から始める病院経営の強化」でものべていることですが、交渉事のルールを院内で引き継ぐ工夫を考えるべきだと感じました。 もう1点は、病院経営に対するガバナンスの不足です。自治体病院の場合、「経営」なのか「運営」なのかは論議の分かれるところですが、経営状況の改善には購買の適正化は必須要件であることには間違いありません。
次回からはその点についても言及していきたいと思います。  続

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