病院経営に求められる継続的な課題

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NPOの危うさ

番外編

NPOの危うさ

年末になると歳末助け合い募金等の運動が盛んになる。人々が助け合うというのは結構であるが、数年前に募金の信頼性がそこなわれる事件があったのを覚えているだろうか。実態のない募金活動をアルバイトを使って行い、人々の善意が無駄になってしまった事件が一時報道された。あの件依頼募金が集まりにくくなったのではないだろうか。

医療の世界でも、形は違うが似たようなことが起こりえる。NPO法人の設立が甘い基準で行われているせいか、首を傾げるような話が聞こえてくる。一例をあげれば、病院グループが一括購入するという動きである。 病院同志が自然発生的に一括購入もしくは共同購入が行われるというのなら、非常に良いことであるが、NPO法人を名乗る一定のグループが中心になるというのでは、話が全く違ってくる。

価格ベンチマーク また、その中心になる人物が、どのような人物であるのか、注意深く見ていく必要がある。米国のGPOを真似ているつもりであろうが、私には衣の下の鎧が気になって仕方がない。

医療の世界には、その世界しか知らない人が多数である。この世界を一般社会から見れば、民間企業の手法を持ち込めばもっと儲かると考える輩が多いという現実を知って欲しい。

病院建替の救世主みたいにもてはやされたPFIの病院事業の失敗例を見ればよくわかっていただけると思う。

世の中には、そうそう甘い話はないということを肝に銘じてほしい。

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