番外編
自治体病院の怒り
全国自治体病院協議会雑誌2014年5月号の会長通信にて、邊見会長が珍しく怒りをあらわにされている。産業競争力会議での武田薬品工業の社長で経済同友会会長でもある長谷川閑史氏の発言についてである。
「自治体病院には、医療の質や経営状況を議会や住民等その地域に対して報告するする義務があります。・・・」ですが、自治体病院の経営改善のお手伝いを業としている当研究所としても、見過ごしにできる話ではありません。
ブロプレスの臨床データ改ざんの件にしても、今回はたまたま、ノバルティスの問題にマスコミ等の注目が集まっているのであまり騒がれていませんが、由々しき問題です。
患者の生命に直接影響を与える薬剤についての信頼はどうなるのか。また、企業としてのコンプライアンスはどこにあるのかを問いたいものです。
地域医療の最前線で日夜努力している病院に向けて、後ろから弾を打つようなまねが平気でできる人間がトップにいる組織を私は信用できません。
また、長谷川氏の発言にのって、それを肯定するような発言をする企業御用学者の存在も許せません。
医療に従事する人々は、基本的に性善説で人を見ますが、企業人や一部の御用学者の中には、気をつけなければいけない人物がいることを肝に銘じていただきたいと思います。
フォーラムNo.76 再度の緊急事態宣言、そして延長の顛末に思う
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