病院経営に求められる継続的な課題

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フォーラム No25

No.25

病院経営にとっての材料費(1)

 平成26年度が始まり、早2ヶ月が過ぎようとしています。前回のコラムでも述べましたが、今年度は薬価交渉だけでなく、診療報酬改定の影響を最小限に抑える対策が必要となります。
 具体的には一部オペや検査のDRG化が大きな課題です。総医療費の抑制のためには今後益々DRG化による急性期医療の丸めが進むと思われます。フォーラム25
 特に、急性期度の高い病院では、収入源は手術の出来高に左右されます。この部分をDRG化されるということは、従来のオペ室やカテ室での材料や薬剤の消費管理の精度を上げることが必須となってきます。手術件数は増加したが、その分以上に材料費や薬剤費の伸びが大きくなって経営を圧迫しているケースを見ることがあります。
 薬剤費だけではなく、材料費についても値引き交渉だけでは対応しきれなくなるのは明白です。各々の診療行為(オペ・カテ・検査等)の原価管理が必要となってきます。
ここでひとつ注意しなければいけないのは、「原価管理」というと、一部の会計士集団が民間企業(特に製造メーカー等)に実施しているような原価管理の仕組みを病院も導入せよ、というような主張をする向きもありますが、そのようなタワ言に惑わされないことが大事です。
 病院(医療)分野においては、すべて公定価なので、おのずと違う手法(簡便な)が必要であるということです。 続

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