No.22
病院経営にとっての薬剤費(21)
2014年最初のコラムとなります。
つい先日の統計発表によると、20店舗以上のチェーン調剤薬局の利益率は8%以上と、医薬品メーカー並みの最終利益を確保しています。4~5店舗クラスで約3%、単独の薬局では1%ということで、これでほぼ、医薬品ディーラー並の利益率です。
ここまで大手調剤薬局が利益をあげている立役者は、1に厚労省、2に薬ディーラー、3に内服中心の製薬メーカーであると思います。
前回の診療報酬改定では、400床以上の病院にはかなりの恩恵がありました。本来なら今回の改定では200~300床クラスの中小病院(地域医療を支えている市民病院クラス)に光をあてなければいけないところですが、そうはならない模様です。製薬メーカーも次回の薬価引き下げで、青色吐息といいますが、果たしてそうでしょうか。大手調剤薬局への利益を病院に戻す方向での真剣な検討も必要ではないでしょうか。
地域住民の生命と安全を守る最前線で戦っているのは調剤薬局ではなく、病院であるのですから。 続
フォーラムNo.76 再度の緊急事態宣言、そして延長の顛末に思う
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