フォーラムNo.66
東京都知事選挙が終わって
東京都知事選挙は小池氏の圧勝でした。対抗馬を考えれば当然の結果かもしれませんが、批判票が少なすぎるように思えます。日本人は喉元過ぎれば熱さを忘れるで、過去の行動や失敗をすぐ忘れてくれるので、政治家からすれば扱いやすい国民なのでしょう。
当選後はや、7日の新聞には「小池氏五輪再開へ始動」云々と報じられています。なんたる能天気!この人は自分の人気取りだけしか考えていないのでしょう。投票率が50%ほどのなかで300万票以上集めたので、自信があるのでしょうが、今なぜオリンピックなのでしょうか。
東京ではここ最近連日100人超(執筆時点で7/2から5日連続)の新規感染者が出ています。PCR検査数が増えたせいであろうという論調もありますが、感染者が増加しているのは厳然たる事実です。
オリンピックは世界のスポーツの祭典です。アメリカをはじめ、爆発的に感染が広がり、死者数も増えています。医療の世界でも今年秋の学会は中止決定が相次いでいます。筆者の年2回、7月・翌年2月の薬価交渉勉強会も今年度は中止です。社会全体が来年4月以降の状況も全く読めないなかでの再始動とは恐れいります。
やはりこの人は安倍・森・二階などと同様に自分の利益しか考えていないことが明白です。
筆者としては300万人超の東京都民が何を考えてこの人に1票を投じたのか聞いてみたいものです。
日本は中国やロシアと違い自由な選挙でリーダーを選べる国ですが、国民の政治意識がここまで低いと自由な選挙も宝の持ち腐れです。
その点、日本医師会の会長選挙は全く違う雰囲気が感じ取られました。中川氏が当選しましたが、横倉前会長とは僅差(17票差)でした。その点においては、日本医師会の会員の諸先生方には自分たちの行動、役割に対する誠意を感じます。
フォーラムNo.76 再度の緊急事態宣言、そして延長の顛末に思う
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