No.N-01
ご挨拶
本フォーラムを新しく執筆することになりました大西です。宜しくお願い致します。
先日、厚生労働省より平成27年度(2015年度)の国民医療費の報告がありました42兆
3644億円となり私が社会人となった昭和58年(1983年)当時比べると約2.9倍です。ところが人口をみると約1.06倍にしかなっておらずこの医療費の伸びは尋常ではないのがよくわかります。ところが、病院の経営状況を見ると約70%の病院が赤字となっており、医療費の伸びが病院経営の安定にはつながっていないのです。
どこに問題があるのでしょうか?このままでは病院の数が減る一方ではないでしょうか。
そんななか、我々は経営改善の第一歩として購買適正化活動を勧めております。ぜひとも、第一歩を踏み出してほしいと思っております。
◎購買適正化活動のすすめ
我々が病院経営のアドバイザーとして、まず取り掛かるのが、対処療法としての購買適正化活動です。これは単に安価なものを購入するのではなく、欲しいものを適正な条件で購入できるようにすることです。そして、これは対処療法といえども、経営改善するにはどうしても通らなければならない道であり、非常に重要な活動でもあります。この購買適正化活動を実施することにより、金額の削減はもとより、病院運営での課題も発見でき、根治療法にも繋がるケースも多くあります。
そしてここでもう一つ言っておきたいことは、こうした活動による金額削減はそのまま利益に繋がっているということです。簡単に言うと、10万円の削減はそのままそれは利益であり、もしこの利益を日常の医療行為から確保しようとすれば、たぶん粗利ベースでも50万円相当の医療行為が必要で、これを外来診療に置き換えれば、約45人の外来患者を診なければ確保できないものなのです。そういう観点を持って一つ一つ活動を積み重ねてもらいたいと思います。
病院の購買は多岐に渡っており、参考にその項目挙げると次のようになります。
以上の項目を、有効な価格交渉が実施できているのか、あるいはその質を精査し、契約内容を交渉できているのか、是非ともチェックしていただければと思います。
フォーラムNo.76 再度の緊急事態宣言、そして延長の顛末に思う
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