病院経営に求められる継続的な課題

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No.43

薬価交渉

3月になり、各病院では年度末の薬価交渉が白熱している頃だと思います。
今回は、先日発表された再算定品目について考えてみたいと思います。市場拡大再算定を見ても、日本の医療行政の将来を考えると、暗い気持ちになります。
元々の薬価の決め方はどうであったのか?厚生労働省や中央社会保険医療協議会等で議論されてきたのは何であったのか?疑問を持っている向きも多いのではないかと思います。
また、「適用拡大」という単語もずいぶん便利に使われていると感じます。
ひとことで言えば医薬品市場を理解していない人々が、「ああでもない」「こうでもない」と議論をした結果、責任は負えないという、きわめて日本人的な考え方に基づく、お役人のアリバイ作りに感じるのはわたしだけでしょうか。
とはいいながら、今回の再算定が病院経営に与える影響は少なくありません。病院で使用される機会が多い薬ほど、真水(差益)が少なくなるのです。
4月からの新年度での薬価交渉の取り組みとしては、この部分の検証をきっちり行う必要があります。特にオンコロジー領域での検証は大事です。この領域においては先発品から後発品へ切り替えるという対策は取りにくい領域です。院内でのコンセンサスを得るのは難しいかもしれませんが、適用拡大される医薬品を対抗品として検討する姿勢も今まで以上に必要となってきます。

                              続

 

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